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消防士
消防士の身分は基本的に市職員ということで地方公務員となります。
消防士は火災が発生した時の消火活動をしているイメージが強く、
それだけが仕事のように思われがちですが、実はそれ以外にも災害があった時の救助や復旧の活動などもしています。
例えば阪神淡路大震災や東日本大震災があった時も消防士は現場に駆けつけ救助活動を行っていました。
消防士は人気があり、アメリカなどでは社会貢献度の高い仕事として「地域の英雄」とされています。
また消防車に乗っている人だけが、消防士ではなく、救急救命活動を行っている救急車に乗っている人も消防士になります。
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消防士になるには
消防士の仕事は火災が起きた場合の消火、救助、救急、災害対策、防災訓練の指導などが主な業務になります。
大きく3つの業務に分けると・・・
「火災対策業務」では消防車に乗って現場に駆けつけ消火活動や救助など、災害から町の人を守ります。
「予防業務」では小、中、高などの学校の防災訓練の指導や消防設備の検査します。
「救急業務」では救急車に乗って病気で倒れた人を乗せ病院に運びます。その時に軽い手当なんかも救急業務の仕事です。
このように消防士の仕事は警察官と同様、国民生活の安心には欠かせない仕事と言えるでしょう。
特に救助活動を行うレスキュー隊はいざという時のために日々厳しい訓練を繰り返していて、
東日本大震災の時には地震に埋もれて身動きの取れない多くの人を救助しました。
消防士の仕事は少し特殊な訓練と経験が必要になることが多いようです。
また自らも危険な場面に立つこともあり、冷静の判断力と強い勇気を持った人が望まれます。
高卒でチャレンジするのは消防士(高卒又はV類)試験になります。
試験に合格すると消防学校に入学して消防士として必要な知識、体力、技術を鍛えます。
消防学校1日
起床・点呼(6:00)→体操・ランニング(6:30)→清掃(7:00)→朝食(7:20)→通常点検(8:30)→訓練(9:00)→昼食(12:00)→訓練(13:00)→清掃(17:00)→夕食(18:00)→自由時間(19:00〜)→日夕点呼(21:45)→就寝(22:00〜)
消防学校訓練内容
災害対策訓練
グループに分かれて集団で火災や地震や台風を想定して、
器材を使った本格的な訓練を行います。
人命救助訓練
通常の交通訓練が困難の場合にロープを使って救助活動を行うことがあります。
ここではロープを使った、結索、渡過等の技術を中心に磨きます。
基礎体力訓練
基礎体力訓練では腕立て、腹筋、長距離走といった体力の基礎となるトレーニングをします。
また水泳の訓練もありますので、泳げない人は多少は泳げるようにしておいたほうがいいかもしれないです。
強歩訓練
強歩訓練では山や林で災害被害があった場合、長距離を歩くこともあります。
そのような事態に備え、山林に強歩訓練に行きます。(約30`)
座学
消防学校では体力や技術だけを身に着ける訳ではありません。
地方公務員法や消防法など法律関連の授業や一般常識や理系の授業などがあります。
*消防学校では査閲という行事があり訓練成果を家族に見せる機会があります。
採用までの流れ
消防士採用(入学)までの流れ・・・
願書提出
一次試験合格
二次試験合格
内定
消防学校入学
受験資格
消防士受験資格・採用条件・・・
消防士の受験資格は男性と女性で多少異なります。
男性消防士の受験資格
年齢:17歳以上21歳未満の高校卒業または卒業見込み者。高卒程度の学力を有する者。
身長:160cm以上
体重:47kg以上
視力:両眼とも0.6以上又は裸眼視力各0.1以上で矯正視力が1.0以上。
色覚:業務に支障がないこと
聴力:業務に支障がないこと
身体:業務に支障のない健康な身体であること
女性消防士の受験資格
年齢:17歳以上21歳未満の高校卒業または卒業見込み者。高卒程度の学力を有する者。
身長:154cm以上
体重:45kg以上
視力:両眼とも0.6以上又は裸眼視力各0.1以上で矯正視力が1.0以上。
色覚:業務に支障がないこと
聴力:業務に支障がないこと
身体:業務に支障のない健康な身体であること
倍率
消防士倍率
東京消防庁(V類)採用試験(平成24年度)
・受験者数:6,362人
・合格者数:366人
・倍率:17.4倍
名古屋市消防(高卒程度)採用試験(平成24年度)
・受験者数:293人
・合格者数:42人
・倍率:7.0倍
試験内容
消防士試験内容・・・
一次試験
・教養試験(択一式)
・作文試験
二次試験
・身体検査
・体力検査
・適性検査
・面接試験
試験日程
消防士試験日程・・・
申し込み:7月中旬〜8月中旬
一次試験:9月中旬
一次試験合格発表:10月上旬〜10月中旬
二次試験:10月中旬〜10月下旬
二次試験合格:11月中旬〜12月中旬
内定:12月上旬〜12月下旬
消防学校入学:4月1日以降
階級
消防士階級・・・
消防士→消防副士長→消防士長→消防司令補→消防司令→消防司令長→消防監→消防正監→消防司監→消防総監
階級章があり、種類や☆の数で階級がすぐにわかるようになっています。
消防士も警察と同様、上下の区分をはっきりさせている職業です。
地震などの災害が発生した場合の司令や責任をはっきりさせるためと言われています。
また消防本部などでは役職で呼びます。
例)
係→主任→係長→副課長→課長→部長→次長→理事→局長
昇任
消防士昇任制度・・・
消防士の昇進は実力主義で昇進試験に合格することで階級を上げることができます。
試験は平等の競争試験になりますので、みんな点数がいいから全員合格とはいかないようです。
平等な試験になりますので本人の努力次第では消防司令長・消防監クラスである消防署長になることも可能です。
また大卒、短大卒、高卒では昇任試験の受験資格である勤務年数も違いがあります。
大卒の場合
消防士(2年)→消防副士長(1年)→消防士長(1年)→消防司令補(4年)→消防司令(6年)
短大卒の場合
消防士(3年)→消防副士長(1年)→消防士長(2年)→消防司令補(4年)→消防司令(6年)
高卒の場合
消防士(4年)→消防副士長(1年)→消防士長(3年)→消防司令補(4年)→消防司令(6年)
*()の年数は昇任後の実務年数になります。自治体の昇任制度によって受験資格である実務年数が異なります。
*上記の全ての内容は自治体によって多少異なりますので、ご了承ください。なお、できる限り最新情報を提供するように努めていますが、一部内容が古い場合があります。必ず採用公式ホームページでご確認ください。
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